簿記とは 初心者にもわかりやすく簡単に解説してみた

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「経理職ではない人も簿記を勉強するべき」ってSNSのビジネス系チャンネルで言っているのを聞きませんか?

でも、結局なぜ勉強すべきなのかピンとこない。

今まで生きてきて簿記なんて必要なかったよ。簿記ってそんなに重要なの?そう思いませんか?

そんな人のために、独学で簿記3級取得したくまこが簿記とは何か解説します。

これを読めば、社会人全員に簿記の知識が必要だと言われる理由がわかります。

そして、簿記取得のモチベーションにもなります。

専門家じゃないからこそ、素人目線で専門用語をなるべく使わず初心者にも分かりやすく解説していきます!

目次

簿記って何?

ズバリ!

簿記とは会社のお金の出入りや取引を帳簿に記録する方法のことです。

そして、簿記を学ぶということはその帳簿を書くルールを学ぶということ。

なぜルールが存在しているのか?というと

ルールがないと、会社それぞれでバラバラな帳簿が出来上がって、社会全体ですごく不便だからです。

家庭だったら家計簿をつけてお金の出入りを把握しますよね?

家計簿は細かいルールは決まっていません。

だから、人それぞれ書き方が違っているでしょう。

例えば、「友達と遊びに行って食べたランチ代」を家計簿につける時。

「食費」にする人もいれば「交際費」にする人もいます。

家計簿は自分がお金の出入りを把握するためのものです。基本的に自分しか見ません。

だから、人によって書き方が違っても、自分が理解できればそれで良いのです。

でも、会社は違います。

会社では複数の人が帳簿を見ます。帳簿を見た人がお金の出入りが分かるようにしておかなければいけません。

そこで簿記が必要なのです。

簿記はずっと昔から使われてきて、今も世界中で使われている

簿記は古くから使われており、ローマの古代彫刻からも商業帳簿は見つかっています。

現代の簿記が発明されたのは、14世紀から15世紀のヴェネツィアだと考えられています。

そして日本では、1873年(明治6年)に福沢諭吉が洋書を翻訳して、日本初の簿記書を出版しました。そこから西洋式の簿記が日本に広がっていきました。

現在でも世界中で簿記は使用されています。

世界の大企業GoogleやAmazonから、近所の個人商店まで

どこでも簿記を使って会社の業績を記録しています。

簿記は世界中で通用するルールです。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/簿記

簿記を勉強すれば、経営者の目線で考えることができる

会社員は、目の前のやらなきゃいけない仕事で頭がいっぱいになりがちです。

自分がやっている仕事が何につながるのか意識することは少ないでしょう。

しかし、簿記の知識を身につけると、自分の会社の全体像が見えてきます。

会社は、モノ・サービスを売って利益を出しています。

会社員の仕事は全て、利益を出すことにつながっています。

会社の経営者はモノやサービスを売るために、会社員を雇うこと以外にもいろんなことをしています

  • モノを作るための材料をツケで買う
  • お店を建てるために銀行から借金をする
  • 社員に給料を支払う
  • オフィスの家賃を支払う
  • 税金を払うためのお金を確保しておく   など

利益を出すために、経営者は会社のお金をやりくりする必要があります。

どこにお金をかけて、どこを削っていけるのかを経営者は日常的に考えているでしょう。

もしも、思っていたよりも利益が少なかったら、借金やツケが重くのしかかって経営者を悩ませます。

一方、会社員は会社のお金について意識することって少なくないですか?

社員同士で、「最近うちの会社、思ったより儲けが出てないらしいよ〜。給料減らなければいいけどね〜。」なんて噂をすることはあるでしょうが、どこか他人事です。

経営者が考えていることと会社員が考えていることにギャップがあります。

そのギャップを埋めるために簿記が役に立ちます。

なぜなら、簿記を学ぶと会社員が普段意識していなかった会社のお金のやり取り全般を学ぶことができるからです。

そして会社員が、会社の経営状況を踏まえた企画の提案などをできるようになれば、経営者の心に刺さる提案になるでしょう。

的外れな企画を考えてくる社員よりも、経営状況を考えて行動してくれる社員の方を経営者は大切にしたくなりますよね。

そんなことを積み重ねれば、昇給や待遇アップにつながるかも知れません。

簿記は会社の経営状態を知るために役立つ

会社の経理部は会社のお金の出入りを管理する部署です。だからもちろん経理部で働く人は簿記の知識が必要です。

しかし、経理部以外の人も簿記の知識が必要です。

会社経営者はもちろん、会社に関わるほとんどの人は会社の経営状況を把握しておいた方が良いです。

会社に関係する人が会社の経営状況を把握しておくとそれぞれ次のようなメリットがあります。

経営者会社にいくらお金があって、いくら儲かっているのかを知るため
会社員自分が働いている会社が潰れないか確認するため
就職希望者自分が就職を希望する会社が儲かっているか(優良企業か)確認するため
投資家どの会社に投資すれば利益が出そうか分析するため
銀行会社にお金を貸した時、きちんと返してくれるか判断するため
税務署会社がいくら税金を払うべきなのか計算するため

上場企業であれば、「決算短信」が企業のホームページで公開されています。

決算短信は会社の健康状態を表した健康診断結果のようなもの。決算短信を理解するために簿記が必要です。

会社員は「最近うちの会社、思ったより儲けが出てないらしいよ〜。」なんていう噂レベルではなく、自分が働く会社の本当の経済状況が数字で分かれば役立ちますよね。

給料が減る前に副業を始める、もっといい会社への転職活動を始めるなど事前の行動ができます。

就職活動でも、「上場企業に就職できれば安心。」ではなく、本当に優良企業なのか数字をみて判断できます。

このように、会社員や就職活動中の人でも会社の経営状況を把握すると大きなメリットがあります。

会社の経営状況を把握するために必要な知識が簿記です。

まとめ

  • 簿記とは会社のお金の出入りや取引を帳簿に記録する方法のこと
  • 簿記は世界で通用するルール
  • 簿記を勉強すれば経営者目線が身につく
  • 会社の経営状態を知るために簿記の勉強が必要。そして経営状態を知ることは、経営者だけでなく会社に関係する人全てにメリットがある。

私が簿記3級に合格した勉強法と勉強時間を書いた記事はこちらです

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